不動産業
不動産業

不動産仲介

土地建物をー括譲渡するケースの仲介では、土地価格と建物価格を分けて契約書上明示する方がベターです。当事者がその気になっているので、細かい話 は避けて契約を急ぐ、といった事情もあるのでしよう。しかし、後日言いたい ことも出てくるのが、当事者です。特に買い手側は。 多くの場合、契約時に強い発言力を持っているのは買い手の方です。その強 い発言力を封印していたことに、後日気がつくのです。一括価格のまま契約を 急いだ方が有利、という事情説明くらいはしておかないと、恨みをかってしまいます。

アンフェア

同業者が「土地3億円」の売広告を出しています。勝手に同一土地の「土地2億円」の売広告を出して、買い手(候補)を釣ります。後は、買い手側の代理人におさまって価格交渉。
たくましいですが、フェアですか? 売り手側にお金の弱みがあって、売買交渉は買い手有利、との強い確信があっての動きなんでしよう。こういった業者の抜け目のない動きが、一面では土地の売買を促進しているのでしょうね。

腕の見せ所

地面師。平成29年の全国紙に、まさかこの言葉が登場するとは。既に死語になっていると、しかも遠い昔に、思っていました。○○さんの隠し財産を元番頭さんが持っている。買い手側のこういった与太話はたまに聞きますが、地面師はレベルが違いすぎます。売土地の話を持ち込まれて、書類の偽造が完璧だった場合、一般人は詐欺話 だとは全く思わないでしよう。「この話どこかおかしい」と勘の働く人がいるとしたら、地元のベテランの業者さんだけでしよう。

管理

管理をやっている業者さんは、入金が先行します。決済金・家賃・保険料・ 保証料等々。 たまに経費の立替などがあって、支払が先行。立替は頻度も少ないはずですから、請求漏れはないと思いますが、先行している入金の方はどうですか。 家主さんへ渡したり、保険会社や保証会社へ振込したり、支払時期も同じではないので、入金されたものがちゃんと出て行っているかどうか、少しはチェックする意識が必要です。会社の信用にも関わってきますので。
会計では、預り金とか特定の科目を決めて、こういった入出金を処理していますので、たまには、会計の数字と未渡しの決済金等を比べてみましよう。

腕の見せ所

宗教法人に土地を売ってもらう。現場の説得から始まって、次は檀家さんの了解をもらう。その次は、総本山にも了解してもらわないと。惚れ惚れしますね。通常の2倍以上の手間とストレスがかかって、仲介料は通常の計算どおり。だから、経験のある業者さんが少ないのかもしれませんね。得体のしれない空気と、仕事が終わるまでの長い時間を考えると、請けたくないですよね。
他方、抵抗なしにこういった仕事のできる業者さんは、有利な強い個性を持っていることになります。町の中に遊休不動産がゴロゴロしている、そんな環境になっているのでは。

事業承継

現役のプレーヤーたちが、並以上にたくましい業界です。事業承継には、タフな心臓と経験が必要でしよう。